トレンド系の最もポピュラーな分析手法の移動平均線ですが、
先に述べたように、どうしても後追い的になってしまいがちです。
要はややタイミングがずれてしまう欠点があります。
そこで登場するのがMACD。
この方法で、トレンドの変化を瞬時に見極めることが可能になってきます。
MACDは短期と長期の2本の移動平均線のかい離(隔たり、差)を示したもので、
言わば移動平均線の短期・長期の2本を1本に表したようなものです。
(複雑な計算方法は知る必要はありません)
さらに、各値を移動平均で計算したもう一本のMACDシグナルを指標として用います。
結果的に移動平均線も普通2本で、MACDも2本です。
しかしこの線の意味は異なる(ただし考え方は同じ)ことがお分かりだと思います。
MACDは短期10本、長期25本、シグナル線10本などと表示され、
通常ローソク足チャートとは別の図で示されます。
MACDシグナルの向きは相場の方向を示しており、
MACDやMACDシグナルが0(ゼロ)よりも上なら上昇トレンド、
0よりも下なら下降トレンドであることを示しています。
そして、0ラインより下でMACDがMACDシグナルを下から上に抜ければゴールデンクロス。
0ラインより上でMACDがシグナル線を上から下に抜ければデッドクロスになります。
前者は買いのサイン、後者は売りのサインです。
MACDは計算方法が移動平均線よりも複雑なだけで、
原理は移動平均線と同じです。
直近のデータをより重視して計算されている分、
トレンドの発生、転換により俊敏に反応しているだけのことです。
移動平均線よりも少し慣れるのに時間がかかるかも知れませんが、
原理は同じなので、難しく考える必要はありません。
十分使いこなせるように練習していきましょう。
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