何と言ってもトレンド系の典型的なテクニカル分析手法は
移動平均線です。
移動平均線とは、過去のある一定期間の株価などを平均して結んだもので、
実際の動きをより滑らかな曲線に表したものになります。
例えば過去の20日分(ほぼ1ケ月に相当)の株価の平均値を図上にプロット、
翌日は一日ずらした20日分の平均値をプロットして、
結んでいった線が20日移動平均線となります。
これが5日なら5日移動平均線、
25日なら25日移動平均線となります。
ここで、5日の短期移動平均線が、
25日の長期移動平均線を下から上に抜けた時(双方上向きで)をゴールデンクロス、
逆に上から下に抜けた時(双方下向きで)をデッドクロスと呼び、
それぞれ相場が上昇局面、下落局面にあると読むことができるわけです。
つまりゴールデンクロスが現れたら買いでエントリー、
デッドクロスが現れたら売りでエントリーするということを示唆しています。
問題は短期と長期の日数をどうとるか、
5-25の組み合わせや5-20、10-30など無数にその組み合わせが考えられ、
その中で利益を最大化する組み合わせはどれか?
ということがいわゆる「最適化」の作業になるわけです。
(なおこの最適化については証券会社のソフトが自動計算してくれます)
もちろん、この移動平均線の時間軸は5分足でも日足でも週足でも何でも可能です。
5分足ならたとえば5本分の移動平均線と、
25本分の移動平均線でゴールデンクロス、
デッドクロスを見つけていけばいい話になります。
非常に簡単な指標であり、
また分かりやすいのでよく用いられている分析手法。
この移動平均線は曲線ですが、直線のトレンドラインと同様に、
抵抗線や支持線としての利用、読み方もできるのです。
しかしどうしても相場の「後追い」の感がぬぐえないことも事実で、
実際トレンドの変化を知るのが遅れるというデメリットもあります。
この点を補うのがMACDです。
瞬時にトレンドの変化を見極めるトレンド系分析手法となっています。
MACDについては次回に説明します。
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